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「詩とメルヘン」とアンパンマンと私・・・

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小学生の頃から、姉の影響でやなせたかし先生編集の月刊誌『詩とメルヘン』(サンリオ刊)を読み始めた。

毎月表紙を飾る、やなせ先生のロマンチックなイラスト・・・。
ページをめくると、そこには甘酸っぱい香りのする美しい詩やイラストが溢れ、
私のまだ知らない恋や別れや悲哀や人間賛歌が綴ってあった。

・・・と同時に毎号、ユーモアたっぷりなやなせ先生が“ウサギの耳付きの姿”のイラストで登場する
日記風編集後記があり、私はそのページが大好きだった。
なぜなら大作家というよりも、優しくて人間臭い先生の素顔が垣間見られたからだ。

そうして、『詩とメルヘン』のファンになった私は、いつしか投稿をはじめるようになった。
まだ若くて己を知らない私は、淡い期待を胸にドキドキしながらポストに投函したのだ。

で、こんな私でも幸いにして、ごくごくたまに、やなせ先生の目に留まることがあり、
“ほんの3行詩”コーナーやイラストコンクールの“今月の候補作品”として何度か掲載していただいた。

その中から…
 “雨露の 如くだなんて 文字知れば 優しい雨を 降らせたくなる” (1998年11月号より)

この一句は、上の画像の真っ赤に紅葉した樹が印象的な表紙の誌面の片隅を飾ることができた。
こうして時々訪れる嬉しい掲載のお知らせを励みに、当時の私は毎号買い続けたのだ(笑)!

そして勲章代わりに付箋を貼った掲載号は、本棚の中で私の秘かな宝物になっていった。

ちなみに・・・私の友人であり、私自身もファンである才気溢れる水彩画家の北沢優子様は、
こちらのイラストコンクールで受賞し、その後絵本なども出される大活躍をされています!


そうして随分と時が流れ、母親になった私は、正義の見方“アンパンマン”のマスコットを、
羊毛フェルトで作るというご縁をいただいた。(日本ヴォーグ社刊)
「詩とメルヘン」とアンパンマンと私・・・_e0209364_1842924.jpg

そんなこんなで、キャラクター研究の為『アンパンマン大図鑑』(フレーベル刊)を
夜な夜な読みふけった2年前…、
“自分の身体の一部を差し出してでも他人を助ける”というアンパンマンの精神を、
大人になった今だからこそ深く理解し、心打たれた。

こうして私は『詩とメルヘン』を機に、やなせたかし先生をずっとずっと尊敬し、
勝手にご縁を感じてさせていただいていた。

だから先日、やなせたかし先生の訃報を聞いて涙が出た。
そして今はただただ…
“やっとお会いできた奥様と天国で安らかに眠ってほしい”と、心から願っています。

今日のつぶやき
“何故うさぎだったのだろう…?私にはやなせ先生自身がアンパンマンのように思えてならない…”


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by naomius | 2013-10-19 18:40 | アンパンマン

handmadeのつぶつぶとの     いちご一会をつづります               世界で一つの羊毛フェルトDog                     “Only Wann !”展開中
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